居宅介護支援
ご家族の生活と介護の両立
| 年齢 | 90代 |
|---|---|
| 性別 | 男性 |
| 介護度 | 要介護① |
| 傷病名 | 狭心症、病候性てんかん |
これまでの経緯
この方はコロナに感染し、入院されたことをきっかけに、認知機能の低下が目立ちはじめました。入院中にはせん妄も出現し、隔離対応中にもかかわらず病室を出て徘徊するなどの行動があったため早期の退院されました。
しかし、退院したものの認知機能の低下に加え、歩行や排せつに介助が必要になるなどADLが低下したことでご家族の介護負担が増えてしまい、お仕事にも影響がではじめました。
支援の内容
以前から介護サービスは利用されていましたが、退院後介護負担が増加したことを鑑み、ケアプランの見直しを行いました。
ご家族が安心して仕事へ行ける。という点に加えて、おトイレや歩行などが自立できるようになることを目標にし、まずはリハビリに対応している介護老人保健施設(老健)へ短期の入所することにしました
入所されている間に、ご家族は迎え入れる準備を整えることが出来ます。何より、日常生活の動作を自立して行えるようになってからご自宅に戻られることで、ご家族の介護負担をすることに繋がると考えました。
その後
老健でのリハビリとご本人の頑張りの結果、歩行器を利用して安定した歩行が可能となり、予定していた期間で退所することが出来ました。退所後は週5日昼間はデイサービスを利用して、ご家族も仕事と介護の両立が出来ておられます。
まとめ
今回は介護サービスはもちろんですが、ご本人の残存能力や努力もあり、安定した生活を送れるようになりました。
介護サービスを受けるのは、あくまでご本人ですが、それだけでは介護は成り立ちません。主となり介護をされるご家族や周囲の方々がまず安定すること。ケアプランを立てる上で重要な観点だと改めて感じました。
