居宅介護支援訪問看護
今まで通り、好きに生きたい。
年齢 | 70代 |
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性別 | 男性 |
介護度 | 要介護③ |
傷病名 | 直腸癌、後腹膜癌、左肺上葉癌、人工肛門造設 |
これまでの経緯
以前よりがん治療をされてこられました。今年に入り病状が悪化し、紹介元の病院に緩和目的で入院されました。ご本人は病院で最期を迎えるのではなく、自分の家で今まで通りお酒を飲んだり、たばこを吸ったり好きに生きたい。病院で死にたくはないと希望をされてご自宅に帰ってこられました。
退院に向けて
お一人暮らしだったため、買い物や家事をどのようにクリアするかという環境の部分。そして、病気が悪化したときにはどうするかという緊急時・ACP的な部分に課題がありました。
買い物などはご兄弟の協力していただきましたが、悪化したときは入院してほしいとご本人の希望とは一致していませんでした。ご本人は家で最期を迎えることに強いこだわりをお持ちでした。
支援の内容
退院時より旧肛門より水様便の流出もあったため、ストマ管理に加え皮膚トラブルの防止に向けた保清にも留意し、安楽に過ごして頂けるためのケアを心掛けました。
本人の今まで通り、喫煙・飲酒など好きに過ごしたい。という希望を妨げることなく、穏やかに安心して過ごせるような環境作りとケアの提供に努めました。
その後
当初、余命1ヶ月程度と言われていましたが、退院されてから3ヶ月ほどご自宅で過ごされ、最期は病院で迎えられました。
しかし、入院はご自身が希望されました。好きに生きたいと思い、帰ってこられ最後には入院することになってしまいましたが、我々に対して「ありがとう、もう満足やわ」と言っていただけました。
今まで末期がんでの在宅療養も数多く支援してきました。ご利用者の多くは治療ではなく、悔いのない最期を迎えたいという想いを持たれています。あおぞらは一人ひとりの想いをしっかり伺い、想いの実現に全力を注いでいます。
今後もその想いを忘れず、精進して参ります。