居宅介護支援
急場をしのぐ。サービスの調整
年齢 | 90代 |
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性別 | 男性 |
介護度 | 要介護1 |
傷病名 | 脳血管性認知症・前立腺がん・脳梗塞後遺症 |
これまでの経緯
奥さん、息子さんご夫婦との4人暮らしをされており、息子さん夫婦が日中仕事に行かれている時は奥さんと二人で過ごされていました。
元々は要支援で福祉用具とデイサービスを利用されていましたが、持病により入退院を繰り返されていたことで、認定更新で要介護となり、あおぞらでご支援することとなりました。主な支援内容としては、すでに利用されていたサービスに加え訪問看護を週1回追加し、服薬の管理と自宅で入浴をできるように調整しました。
しかし、ある日転倒され大腿骨を骨折。手術後、3ヶ月半のリハビリを経て退院、自宅へ戻ることが出来ました。そんな矢先、今度は奥さんが転倒され骨折し長期入院することに、、、
そうなると日中はご本人お一人になってしまうので、認知症などを心配されて息子さんご夫婦は施設へのショートステイ(短期の入所)などを検討されるようになりました。
ご本人の希望
ご本人は入所することに対し「入ってしまったら、妻の見舞いに行けない」と入所を拒否。ご家族も可能ならば本人の希望を優先したいとの意向でしたので、何とかサービスの調整を図りました。
支援の内容
まずは、日中お一人になる時間を極力減らすためにサービスを見直した結果、週1回の訪問看護を中止。そのかわり、デイサービスの回数を追加し、服薬管理や自宅ではないですが入浴も依頼する形になりました。
また、デイサービスの送り出し、迎え入れのために訪問介護を依頼。お仕事をされている息子さんご夫婦の介護負担にも配慮するよう心掛けました。
とにかく、奥さんが退院されるその日まで「自宅での生活を“継続”したい」というご希望を実現できるよう慎重にご支援させていただきました。
その後、、、
その後は、ご家族はじめ介護事業所皆様の協力により、奥様の退院まで約1ヶ月無事自宅での生活を続けることができました。
奥さんの入院中にお見舞いへ行くこともでき、退院後は今まで通り奥さんと過ごす日々に戻られました。
まとめ
今回はサービスやご本人、ご家族の状況が上手くマッチした事例でした。
ご本人の病状や息子さん夫婦のお仕事、サービスの空き状況、ご家庭の環境など様々ある要因の中でひとつ違えば結果は変わっていたかもしれません。
すべてのご利用者、ご家庭でご希望通りの在宅生活を送れるとは限りません。ですので、今回の事例に甘んじることなく、皆さまのご希望を実現できるよう、あおぞらはご本人やご家族の意向を丁寧にお伺いし、皆さま一人ひとりに真摯に向き合っていこうと気持ちを一層引き締めて参ります。