訪問看護
自分に出来ることは工夫しながら自宅で過ごしたい。
年齢 | 70代 |
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性別 | 男性 |
介護度 | 要支援2 |
傷病名 | パーキンソン病 |
サービス利用のまでの生活
以前から野菜つくりや果物などを育ていて、奥様と二人で過ごされていました。
転倒をきっかけに病院で精密検査を受けられ、パーキンソン病だとわかりました。体が思うように動かなくなってくる中で、ご本人は
「自分のことは可能な限り自分で行っていきたい。」
「季節の野菜や果物を作っていきたい。」
と仰られ、ケアマネージャーからのご紹介で当ステーションの利用を開始されました。
訪問看護介入の目的
当初、「定期的な体調管理」を目的としサービスの利用がスタートしました。
バイタルサインや全身状態の観察はもちろんですが、パーキンソン病による転倒のリスクなどを鑑みADLの状態の確認や日常動作の助言なども訪問看護計画には組み込まれていました。
また、奥様がご本人の介護を担っておられたため、介護に関する質問や相談、緊急時の対応など家族看護も目的の一つにありました。
訪問看護提供の経過
多くの方の場合、心身の状態や生活の様式が変わらないということはありません。
この方も同様に訪問看護を提供する中で、状態に変化がみられました。以前に比べ易怒的(怒りっぽい)な行動が増え、夜間には不穏(落ち着きがなく興奮している状態)行動が表せるようになってきました。
再度検査を受けられると、“レビー小体型認知症”の疑いで内服治療が開始となりました。全身状態の観察に加え、訪問看護計画には内服の管理、服薬忘れ等を防ぐことも追加されました。
現在の状況
現状は内服治療のおかげか易怒性は収まり、歩行器を使いながらの散歩や奥様と買い物に出かけたり、デイサービスにも意欲的に参加されるなど日々活動的に過ごされています。